いつもは激混みの山頂の夜景をひとり占めできる高尾山ナイトハイク。
■ 行ってみたいけど、初心者でも大丈夫?
■ 初心者向けのナイトハイクコースは?
■ 高尾山ナイトハイクの持ち物は?
今回の記事では、初心者向けの夜の高尾山ハイキングおすすめコースと持ち物チェックリストをお届けします!
高尾山ナイトハイクおすすめ登山コース【登り】
夜の高尾山に登って夜景を見たい!けど、初心者でもナイトトレッキングなんてできるの?
もちろんできれば昼間に一度登ってから、ナイトハイキングに挑戦するのがおすすめですが、きちんと準備して行けば初心者でも不可能ではありません。
今回は、そんな初めての方でも比較的安全に夜間登山が楽しめる、王道ナイトハイキングコースをご紹介します!
15:00 高尾山口駅集合
初心者はいきなり深夜登山をするのではなく、夕方か早朝がおすすめです。車があれば早朝明け方登山でもよいですが、電車の場合は夕方から登山が無難です。
夏場は21時頃までビアガーデンで盛り上がっている高尾山ですが、冬場は17時には真っ暗闇!
取材時は12月前半だったので15時くらいに集合して16時半すぎに山頂到着を目指しましたが、日没時間によって集合時間を調整するとベストです。
【高尾山の日没時間と集合時間】
日没時間すぎ頃に山頂に着くのがおすすめです。( )はケーブルカー利用時の高尾山口駅集合時間の目安です。
・1月後半~2月前半:17時頃日没(15時半集合)
・2月後半~3月前半:17時半頃日没(16時集合)
・3月後半~4月前半:18時頃日没(16時半集合)
・4月後半~5月前半:18時半頃日没(17時集合)
・5月後半~7月前半:19時頃日没(17時半集合)
・7月後半~8月前半:18時半頃日没(17時集合)
・8月後半~9月前半:18時頃日没(16時半集合)
・9月後半~10月前半:17時半頃日没(16時集合)
・10月後半~11月前半:17時頃日没(15時半集合)
・11月後半~1月前半:16時半頃日没(15時集合)
15:30 登りはケーブルカー利用
もちろんケーブルカーを使わず徒歩でもOKですが、まったくの初心者がいる場合は体力温存のためケーブルカーに乗っておいたほうがよいです。
特に11月~12月にかけてのケーブルカー沿いは、紅葉の名所でもあって必見ですよ~!
ケーブルカーに乗車する場合は、京王線の高尾山きっぷをあらかじめ購入しておくと、2割引になっておトクです。(京王線の駅券売機で購入できます)
【高尾山ケーブルカー営業時間】
乗車時間は6分。15分間隔で登り下り同時運行しています。
・1月~2月 8:00~17:15(土日祝17:30)
・3月 8:00~17:30(土日祝18:00)
・4月~5月 8:00~18:00(土日祝18:30)
・6月 8:00~17:45(土日祝18:00)
・7月~8月 8:00~18:00(土日祝18:30)
・9月~11月 8:00~17:45(土日祝18:00)
・12月 8:00~17:15(土日祝17:30)
※高尾山ビアマウント営業期間中は21:15終発。
16:00 4号路の吊り橋コースへ
ケーブルカーを降りたら左に進み、4号路「吊り橋コース」へ行きます。
王道1号路は下りで堪能していただきますので、登りでは人気の4号路の吊り橋を楽しんでおくのがオススメです。
取材当日は小雨が降っていましたが、初心者の方もまだまだ元気です。
晴れていれば途中で夕焼けが見えるはずですが、この日はイマイチ・・・
16:40 高尾山山頂到着
のんびり登っても40分ほどであっという間に山頂に到着!
温かい紅茶やコーヒー、お菓子などを持ち寄ってティーパーティをしました。山頂のテーブルも空いているので、独特の雰囲気の中、夜のピクニックができます。
ただし、冬場はメチャクチャ寒いので長居は厳禁!寒くなってきたら、低体温症になる前に30分以内には下山したほうがよいです。
高尾山の夜景登山トレッキングルート【降り】
17:10 王道一号路から下山
日没時間を過ぎると30分ほどであっという間に真っ暗に!東京の夜景が綺麗に見えます。
今回のように山頂で日が暮れるくらいの「トワイライトハイク」を目指すと、夕暮れから夜景ハイクまで楽しめます。
ちなみに夏のビアガーデンシーズンや、冬至の12月20日前後(高尾山山頂から「ダイヤモンド富士」が見える)、年末年始は、夕方以降でも大変混みあいます。
「ダイヤモンド富士」とは、富士山と太陽が重なって見えることです。
(イメージ画像)
混みあってもOK!という方は、あえて冬至前後に行ってみてもよいですね。
17:30 高尾山薬王院と天狗
日が暮れると街灯などもない真っ暗な登山道なので、ヘッドランプを装着して進みます。
登山道とはいえ一号路は舗装されているので、初心者でも比較的安心して歩くことができます。
20分ほど降ると薬王院に到着!いつもの天狗も暗闇で見ると迫力あります。
日中は混みあっている薬王院も、混雑時期以外なら貸切状態で満喫!
薬王院を過ぎて、ケーブルカー乗り場も通りすぎると、ラストは長~い舗装路を降っていきます。
「ホーホー」「ガサガサ」という動植物の音が聞こえて、ドキッとすることも。高尾山では熊目撃情報は少ないですが、イノシシやシカが出ることがあります。
むやみに怖がる必要はないですが、食べ物のゴミなどはきちんと持ち帰るように注意しましょう。
舗装路は楽なようで、意外と足にキます。この日は、なんと「ヘッドランプの光で酔った」という想定外の方がいましたが、なんとか全員無事に下山完了!
18:30 高尾山温泉「極楽湯」
12月の取材時は行かなかったのですが、下山後のおすすめはやはり高尾山口駅前の「極楽湯」。23時まで営業しているので、ナイトハイク後でも充分間に合います(入館は22時まで)。
通常は大人1000円、子供500円ですが、2月限定の夜割で19時以降大人700円、子供350円なんてイベントがやっていたりします。
極楽湯施設内には、高尾名物のとろろ蕎麦や、定食や甘味などの食事処もあるので、打ち上げまでできちゃいます。
高尾山口駅から新宿駅まで出る場合は23:34発が終電です。※時刻表は変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。
盛り上げりすぎて乗り遅れないように帰りましょう!
高尾山夜間ハイキングの初心者向け持ち物リスト
高尾山は599mの低山ですが、夜は本格的な山道のように真っ暗になります。また、冬期は非常に寒いので防寒対策は必須です。
【高尾山ナイトハイク持ち物チェックリスト】
・ヘッドランプ
・雨具(防水・防風効果のあるカッパ)
・登山靴(スニーカーでも可)
・リュック(両手があくカバン)
・綿以外の肌着(速乾性Tシャツなど)
・フリース(羊毛セーターでも可・夏は不要)
・薄手ダウン(あれば・夏は不要)
・手袋(防水ならなおよし)
・ネックウォーマー(あれば・夏は不要)
・帽子(キャップ、ニット帽など)
・虫よけ(夏は必須)
・飲物(冬場はポットで保温)
・軽食(山頂ピクニック用)
・行動食(歩きながらつまめる飴など)
夏のハイキングは、夜になると涼しくて快適ですが、虫が多いので虫よけ必須です。
冬のハイキングは、山頂で休憩中などは寒いですが、歩いている時は意外と暑くなります。
夏も冬も汗が冷えると寒くなりますので、汗をかかないペースで登り、こまめな脱ぎ着で体温調節するのがコツです。
高尾山ナイトハイクまとめ
初心者にはちょっと敷居が高い「ナイトトレッキング」。高尾山とは言え、山はナメると危険です!
が、ヘッドランプや雨具をしっかり準備して、夕方から出発して下りは1号路という高尾山コースなら初心者でも充分チャレンジできるレベルです。
それでも心配な方は、ムリせずに経験者の方と行くかモンベルツアーなどに参加する方法もあります。
今年はぜひ、ちょっとした非日常が味わえるトワイライトハイクを楽しんでみてください!