環境の変化が苦手な猫ちゃん。引越しとなるといろいろ心配ですね。
特に、首都圏から北海道・九州などへの長距離の引越しの場合はどのように運ぶのが一番よいか非常に迷います。
今回の記事では、猫の長距離引越しで、自家用車・公共交通機関(電車や新幹線)・飛行機・専門業者などの料金比較とメリットデメリットをお届けします!
猫の引越しの長距離移動で自家用車の注意点
ネコは犬と違って移動が苦手な子が多いですが、引越しの時は移動するしかありません。まずは、自家用車で猫を運ぶ場合のメリットデメリットをお届けします。
猫の引越しで自家用車のメリット
自家用車のメリットは、家族と一緒にペットも移動できることです。
パーキングで休憩したり、水を飲ませたり、身体を撫でてあげることが容易にできます。体調が悪そうなら動物病院に連れて行くことも可能です。
また当然ですが、猫の引越し運搬料がまったくかからないのもメリットですね。
猫の引越しで自家用車のデメリットと注意点
ただし、デメリットとしては車酔いがあります。
人間のように猫も、体質や体調によって車酔いをしてしまうことがあります。
猫が車酔いするとヨダレを垂らしたり、嘔吐やおもらしをしてしまい、猫本人もかわいそうですが、車も悲惨なことになります。
また、車から脱走してしまうと危ない、車のシートで爪とぎをされてしまう、抜け毛がつくなどもデメリットになります。
以下に、猫を車に乗せる場合の注意点をまとめました。
【猫を車に乗せる時の注意点】
・急ブレーキや急発進などに気を付けて安全運転で(車酔いに注意)
・猫トイレ、食事、水の設置(車酔い防止に食事は軽めに)
・ハーネスやリードを付ける(窓やドアから逃亡、運転妨害の注意)
・シートの下などに入らないよう毛布を詰める(グロス汚れ注意)
・シートにカバーをしておく(爪とぎや抜け毛注意)
以上に気を付ければ、快適なドライブが楽しめそうですね。
猫の引越しの長距離移送で電車や新幹線の費用運賃
次に、電車や新幹線で猫を移動させる場合の費用とメリットデメリットをご紹介します。
JR各線と新幹線でペットを運ぶ場合の運賃とメリット
JR各線(新幹線含む)では、手回り品として猫1匹280円で、乗車することができます。比較的コスパよく移動できるのはメリットです。
電車や新幹線に乗せるには、以下のルールがあります。
【JRのペット持込基準】
・全身が入るハードケースに入れる
・ハードケースは縦・横・高さの合計が90㎝程度(1辺70㎝以内)
・ケースと動物を合わせて10㎏以内
・車内や構内でケースから出してはダメ
・ソフトキャリーやペットカートはNG
詳細はこちら:JRおでかけネット
ケース含めて10㎏以内なので、犬の場合は持ち込めないこともありそうですが、猫はよっぽどおデブちゃんでなければ大丈夫そうですね。
他の私鉄各線もだいたい同じような基準で持ち込むことが可能です。
JR各線と新幹線でペットを運ぶ場合のデメリットと注意点
列車や新幹線で移動する場合のデメリットも、やはり車酔い。また、ケースから出すことができませんので、トイレ、食事、鳴き声などが問題になる場合があります。
以下の点に注意して事前準備をしておくのがオススメです。
【猫を電車に乗せる時の注意点】
・食事は前日から少な目に(移動直前にはあげない)
・ハーネスやリードをつける(万一の脱走防止)
・ハードケースにペットシートを敷く(おもらし対策)
・替えのペットシート、ウエットティッシュ、ビニール袋を持参
・ハードケースに布をかける(暗いほうが落ち着く)
・シリンジと水を持参(のどが渇いてそうな場合のみあげる)
自家用車と違って他人の目があるからか、猫の緊張とストレスは大きくてブルブル震えてしまう子もいます。かわいそうですが、緊張している分おとなしくしている子が多いです。
猫の引越しの遠距離輸送で飛行機の値段と規格
次に、長距離に便利な飛行機に猫を乗せる場合の料金やメリットデメリットについてご紹介します。
飛行機で猫を空輸する場合の運賃とメリット
国内便の飛行機で猫を空輸する場合のメリットは、移動時間が短くて済むということです。人間と一緒で遠距離移動の時間がかかれば猫も疲れてしまいます。
ペットを飛行機で運ぶ場合の国内運賃は、距離に応じて猫1匹3000円~6000円程度です。
飛行機にペットを載せる手順は以下のとおりです。
【猫の空旅の手順】
1.前日までに各航空会社HPにて、WEB予約とクレジット決済
2.当日の空港カウンターでも申込可能
3.ゲージ入れて係り員に渡す
4.人間は客室へ、猫は空調と気圧の整った特別貨物室へ行き空の旅
5.到着地の空港で受け取り
ANAの詳細:ペットをお連れのお客様
JALの詳細:ペットとおでかけサービス
飛行機で猫を空輸する場合のデメリットと注意点
飛行機はやはりどうしても気圧の変化があります。猫にとっては初めての異体験になりますので、相当のストレスがかかってしまうのがデメリットと言えます。
さらに、新幹線などと違って飼い主と離れて旅をしなければならないのは、とても不安なことでしょう。
ただ海外と違って、国内の移動時間は1~3時間程度で済みます。以下に注意して快適な空の旅にすることが可能です。
【猫の空旅の注意点】
・ゲージに敷くペットシートを持っていく(おもらし防止)
・給水器が借りれるので、入れる水を持っていく
・心配な場合は事前に獣医に相談
・心配な場合は自分で規定のゲージを用意
※自分でゲージを用意する場合は、IATA規定のキャリバックが必要です。
IATA規格のゲージ:アトラスPB10 キャリー 猫
海外の場合は、国ごとに航空機1機あたりの頭数、免疫検査、輸出入規定などがありますので、別途ご確認ください。
猫の引っ越しで長距離移動の専門業者の価格比較
最後に、自家用車や公共交通機関では移動が厳しい状況の場合に便利な、専門業者の価格比較をお届けします。
ペット輸送業者は価格が高いのがデメリットですが、なんと言ってもプロのサービスを受けて安全に猫を移動できることはメリットですね。
ペット輸送専門業者の猫の料金比較
業者はたくさんありますが、大手3社の料金を比較してみました。それぞれ輸送場所によって料金が異なります。
ワンニャンキャブ
TEL:0120-64-1006(10:00~18:00)
HP:ワンニャンキャブ
【料金例】
・東京→大阪:37000円
・東京→札幌:49000円
HKペットタクシー
TEL:0120-881-345(8:00~20:00)
HP:エイチケイペットタクシー
【料金例】
・東京→東京:11000円(陸路)
・東京→大阪:59000円(空路)
・東京→札幌:69000円(空路)
・東京→沖縄:79000円(空路)
ヤマトホームコンビニエンス
TEL:0120-461-254(9:00~20:00)
HP:ヤマトホームコンビニエンス
【料金例】
・東京→大阪:38000円
・東京→福岡:46000円
引越し業者の猫の輸送料金比較
引越し業者に猫の移動を頼むこともできます。
しかし結局、引越し業者はペット専門業者に依頼するため、直接ペット専門業者に頼むより1万円ほど割高になることが多いです。
ただ、アート引越しセンターのファミリーサルーンは、引越し料金のみで家族とペットが一緒に移動できるサービスでおすすめです。
ファミリーサルーンとは、家族が一緒にくつろげる客室(サルーン)スペースと、引越家財を運べるコンテナスペースからなる引越専用特殊車輛のことです。
猫の引越し移動まとめ
猫は人間で言うと2~3歳程度の知能があると言われています。
引越し前に「もうすぐ〇〇に引越しだよ~」と予告してあげたり、引越し後に「いい子だったね~」と褒めてあげると、効果的かもしれません。
ネコちゃんも含めた家族みんなで、新しい家に到着するのが楽しみですね^^