引っ越しが決まったけど、猫って移動が苦手そうで心配。
特に臆病なネコちゃんや、老猫ちゃんはできるだけケアしてあげたいですね。
今回の記事では、猫と一緒に引越しする場合の、準備中の注意点、引越し当日のコツ、新居でのストレス軽減法をお届けします!
猫のための引越し準備の注意点!前日までの用意
まずは、引越し当日までにやっておくことリストを時系列でお届けします。
1ヶ月前まで:家具と猫グッズは断捨離NG
引越し直前に慌てて準備すると、猫も慌ててしまいます。
できるだけ早めに食器類を厳選して詰めたり、本を整理したり、服などの衣料品を断捨離したりして、身軽になっておくとよいです。
ただし、猫が慣れ親しんだ大型の家具や猫グッズを捨てるのはNG!
新居ではできるだけ今までと同じ環境を作ってあげることが重要です。家具を買い替えたい場合も、猫が新居に慣れてから変更します。
特に、今まで使っていた猫トイレや猫の隠れ処は絶対に捨てないように注意です!
2週間前まで:首輪と迷子札の準備
引越しの最中や、慣れない新居でいつもは大人しい猫ちゃんも脱走してしまうことがあります。
万一に備えて、必ず首輪と迷子札を準備して、2週間くらい前から装着して慣らしておくのがオススメです。
マイクロチップを入れているネコちゃんは、マイクロチップの住所情報の書き換えも忘れずに。
1週間前まで:転居先の動物病院
今までお世話になった動物病院がある場合は、引越しの挨拶をして予防接種や病歴などの記録をもらっておくとよいです。
転居先でのおすすめの動物病院を教えてくれる場合もあります。
引っ越し後に体調を崩す猫ちゃんもいますので、あらかじめ新居周辺の動物病院を確保しておくと安心です。
前日まで:猫グッズの梱包と準備
いざ引っ越そうと思うと、次々とやることが増えてしまうものです。
大変だとは思いますが、猫グッズだけはすぐに取り出せるように梱包して、埋もれないように注意です。
猫グッズとは、猫トイレ、猫トイレ砂、キャットフード、おやつ、猫用食器、おもちゃ、猫ベッド、猫が慣れたカーペット、キャットタワーなどです。
特に、匂いのついた使用済みの猫砂を捨てないように注意です。
新居で、使用済みの砂を混ぜた猫トイレを設置すれば、「ここがトイレだ」とわかって落ち着きます。
猫のための引越し当日から慣れるまでのコツ
いよいよ引越し当日!飼い主も大変な日ですが、ネコへの心遣いのポイントを抑えてスムーズに新居に移動するコツをお届けします。
引越し移動前:お風呂場で待機
引越し当日は、できるだけ引越しの慌ただしさを感じさせないことが重要です。
猫は引越し作業の影響のないお風呂場などに避難させておきます。業者に猫がいることを知らせて、念のためバスルームの入口に「猫がいます。開放厳禁」などと張り紙をしておきます。
慣れているペットホテルや動物病院があれば預けてもよいですが、病院嫌いの猫の場合は、自宅のお風呂場などに閉じ込めておくほうがおすすめです。
お風呂場では、浴槽の水を抜いて、お気に入りの敷物、寝床、おもちゃ、トイレ、ごはん、キャリーなどと一緒にしておきます。
引越し移動中:目隠しして運搬
猫にとって、安らぎの場である家具や布団などが運び出される様子や、変わり果てた我が家を見ることは大きなショックです。
必ず引越しが始まる前にお風呂場などに閉じ込めて、引越しが片付いたらキャリーに布などをかぶせて目隠しをして移動します。
キャリーの中には、使い慣れた毛布やおもちゃなどを入れておきます。長距離の場合はやや広めのゲージだとなおよいです。
移動の際は、万一の逃亡防止に備えて首輪や迷子札を忘れずに。
引越し移動後:押入れにゲージごと置く
新居をすぐに片付けるのは大変だと思いますが、ネコ用に1部屋だけできる限り旧居と似た家具配置で片付け、落ち着いてから猫を移送します。
広い新居の場合は、一気に開放せず1部屋ずつ慣らしていくほうがオススメです。
そして猫の入ったゲージを押入れやクローゼットなどの暗い場所に置いて、自由に出入りできるようにゲージを開けます。
ご褒美のおやつなどをあげるのは効果的ですが、猫が出て来なくても無理強いせずに、そっとしておきます。
猫のための引越後の新居でのストレス解消方法
引越し後はどのくらいで新居に慣れてくれるものなのでしょうか?
引越し後のストレス解消方法と、猫の平均的な様子を時系列でお届けします。
引越後1日目:キャリーに引きこもり
飼い猫の性格によりますが、臆病なネコちゃんの場合は押入れのキャリーから1歩も出てこないこともあります。
決してムリに出したりはせず、キャリーの近くにいつものご飯や、使用済みの砂を混ぜたトイレを置いてあげて、自ら出てくるのを待ちましょう。
引越しの片付けでまだまだ慌ただしい時だとは思いますが、大きい音を立てたり、慣れない人が猫部屋に入ったりしないように注意です。
若い猫や強気なネコはすぐに元気に探検を始めますが、ストレスがかかっているのは同様ですので、初日は1部屋だけにしておくのがおすすめです。
引越後3日目:徐々にテリトリーを広げる
猫が自然とゲージから出てうろつき出し、引越しの片付けも落ち着いてきたら、徐々に1部屋ずつ開放していきます。
ダンボールなどで多めに隠れ処を作ってあげたり、猫の匂いのついた爪とぎやグッズを家のあちこちに置いておいて「自分の匂い」を確かめられるように配慮します。
猫は家につくと言われていますが、実際には飼い主がいると安心しますし、飼い主の気分に同調します。飼い主が落ち着いた気持ちでなるべく一緒にいてあげ、おもちゃで遊んであげたりすると猫も心が和みます。
引越後に元気な場合も、食欲や排便に異常がないか注意深く見守ります。トイレを3日以上しない、ご飯を5日以上食べない場合は動物病院に連れていく必要があります。
引越後1週間:猫のペースに合わせて
引っ越し後1週間くらいで新居に慣れてくる猫もいますが、臆病な子の場合はまだまだゲージに引きこもっている場合もあります。
臆病なネコや年配のネコの場合、また新居に新しい家族がいる場合などは1ヶ月以上引きこもっている場合もあります。決して焦らずに、また飼い主が不安にならずに温かく見守っていれば時間はかかっても徐々に慣れてきます。
元の家に帰ろうと家出する猫もいますので、引越しを機会に完全室内飼いにして脱走には充分注意しましょう。
見知らぬ野良猫の気配に敏感になっていそうな場合は、しばらく窓を開けないなどの工夫が必要です。
猫の引っ越しまとめ
人間だって忙しい引越し時にそこまで猫のためにできないよ!と思われるかもしれませんが、愛猫が体調を崩したり、新居で夜鳴きしたり、脱走してしまったりしたらかえって大変なことになります。
神経質になりすぎる必要はありませんが、できる範囲で猫のストレスを少なくしてあげることが引越し成功の秘訣です。
人間にとっても猫にとっても、快適な新居になるとよいですね^^