東京~新青森間を約3時間20分で結ぶ「東北新幹線」。
青森県は、青森ねぶた祭りや、八甲田山や十和田湖、世界遺産の白神山地など観光名所もたくさんありますね。
今回は夏休みに向けて、東京~新青森の最安値を徹底検証してみました。
では、粘着質に見ていきましょう!
東北新幹線の予約格安チケット【初級】
まず、東京~新青森間の新幹線チケットの定価料金(乗車券+特急券)をご確認ください。
東北新幹線の定価を確認
東北新幹線「はやぶさ」(東京~新青森間)定価料金
・乗車券10,150円+特急券7,200円=はやぶさ指定席の定価17,350円
・自由席 なし
東北新幹線「はやて」(東京~新青森間)定価料金
・乗車券10,150円+特急券6,690円=はやて指定席の定価16,840円
・自由席 なし
※通常期の価格です。繁忙期は200円増、閑散期は200円引になります。
「はやぶさ」と「はやて」の違いは、「はやぶさ」が宇都宮~盛岡間で最高速度320km/h走行をする点です。現在、「はやて」は臨時列車のみの運行です。
それでは、さっそく誰でも実行可能な初心者向け割引プランを見ていきましょう。
※以下の割引価格は、通常期の乗車券(運賃)+特急券(特急料金)の合計額を記載しています。( )内は定価との差額です。
えきねっと
「えきねっと」サイトからの会員登録とクレジットカードが必要ですが、無料で登録できるので、敷居は低いです。
「えきねっと」で予約した後、利用したクレジットカードを持って、JR東日本の駅で切符を受け取る必要があります。
「えきねっと」で予約できる割引チケットは、以下の「トクだ値」と「お先にトクだ値」があります。
えきねっと「トクだ値」(東京~新青森間)
乗車券と特急券がセットで、はやぶさが5%割引、はやてが10%割引になります。
・はやぶさ普通車指定席(通常期)16,480円(-870円)
・はやて普通車指定席(通常期)15,150円(-1,690円)
1ヵ月前(同日)朝10:00から、出発当日の朝1:40まで予約できます。
都区内から乗車でき、ゴールデンウィークやお盆や年末年始などの混雑時期も使用できます。駅レンタカーを利用する場合は、セットで予約するとおトクなプランもあります。
えきねっと「お先にトクだ値」(東京~新青森間)
えきねっとで1ヶ月前(同日)朝10:00~13日前まで予約できるチケットで、乗車券と特急券がセットになっています。
はやぶさが25%割引、はやぶさが30%割引になり、東北新幹線(東京~新青森間)の最安値の格安チケットです。
・はやぶさ普通車指定席(通常期)13,010円(-4,340円)
・はやて普通車指定席(通常期)11,780円(-5,060円)
年間とおして利用できますが、繁忙期の予約は発売直後に完売してしまうため、入手困難です。購入できればとてもおトクです。
JR東日本株主優待券を利用
株主優待券は100株で1枚配当されますが、金券ショップやヤフオク!などで1枚2000円前後で購入するのが一般的です。
ひと手間かかりますが、誰でも実行可能です。
JR東日本の株主優待券は1枚で20%割引になり、1回2枚まで利用できるので、最大40%引きで乗車券片道と特急券1枚が購入できます。
株主優待券を2枚利用して40%割引になった場合の価格は以下です。
・はやぶさ普通車指定席(通常期)10,410円(-6,940円)
・はやて普通車指定席(通常期)10,104円(-6,736円)
これに株主優待券の仕入れ値(2枚で約4000円)がプラスされますので、実質価格は以下になります。お先にトクだ値の次に安いプランと言えます。
・はやぶさ普通車指定席(通常期)14,410円(-2,736円)
株主優待券の有効期限は毎年5月31日なので、ゴールデンウィークを過ぎると値下がりします。5月末までに予約すれば6月末に乗車することが可能です。
往復割引乗車券利用(東京~新青森間)
東京~新青森は約700kmありますので、往復割引が適用になります。
往復割引は片道601km以上の区間で、乗車券のみが1割引きになるチケットです。
・乗車券(東京~新青森10,150円)→ 1割引:9,135円(-1,015円)
・はやぶさ普通車指定席(通常期)
乗車券9,135円+特急券7,200円=合計16,335円(-1,015円)
・はやて普通車指定席(通常期)
乗車券9,135円+特急券6,690円=合計15,825円(-1,015円)
実際には往復セットで購入しますが、他と比較するために片道で計算しています。
激安ではないですが、当日駅の窓口で購入できるので、ネットが苦手な方や急ぎの場合にはとても便利な購入方法です。
レールパック利用
日本旅行などのツアーで「JR・新幹線+宿泊セットプラン」です。
・往復新幹線+宿泊で平日28,200円前後~
土日だともう少し割高になりますが、日程によっては新幹線代だけ考えてもお得なこともあります。
北海道新幹線の予約格安チケット【中級】
ここからは、選ばれし者(?)にだけ可能な手段や、条件によって利用可能な方法になります。
モバイルSuica
モバイルSuicaの会員のみ利用可能なチケットです。
おサイフケータイを利用できるスマートフォンを持っていないとご利用いただけません。
iPhoneやガラケーでは利用できないので、かなり限られた人間のみが予約できるVIPサービスです。
「モバトク」
正式名称は「モバイルSuica特急券」です。
座席や期間の限定がなく、乗車日の1ヶ月前の10:00から前日の23:40までスマホから簡単に予約できます。
モバトクは、「はやぶさ」と「はやて」の区別なく同額です。
・普通車指定席(通常期)15,430円(-1,920円)
ちなみに、私もiPhone利用者のため使ったことがありません。
モバイルSuicaがiPhoneで利用できるようになる日が来るのか調べましたが、今のところ希望はないです(ToT)/~~~
※モバイルsuicaには「スーパーモバトク」というさらに割引率が高いサービスもありますが、東京~新青森間の設定はありません。
首都圏週末フリー乗車券
出典:JR東日本
新青森方面から東京方面へ旅行する時に便利でおトクなきっぷです。
基本的には東京在住の方のご利用は難しいです。
・首都圏週末フリー乗車券(新青森~東京):14,710円
※発着地によって値段が変わります。
週末の2日間有効の往復乗車券で、別途特急券を購入することで新幹線に乗ることができます。2日間乗り降り自由な「東京フリーエリア」きっぷも付いてきます。
・はやぶさ普通車指定席(通常期)14,555円(-2,795円)
・はやて普通車指定席(通常期)14,045円(-2,795円)
往復だけでもかなり安いですが、都内近郊で移動がある方はますますおトクになりますね。
三連休東日本・函館パス
出典:JR東日本
三連休のみ利用できるおトクなきっぷです。1ヵ月前~前日までに購入しておく必要があります。
・三連休の3日間有効:14,050円
JR東日本エリア、JR北海道の函館エリアの普通列車(快速含む)が3日間乗り放題のきっぷです。JRだけでなく私鉄も乗れますし、別途特急券を購入することで新幹線にも乗車できます。
東京~新青森間の新幹線往復だけでも充分モトが取れます。
・はやぶさ普通車指定席(通常期)14,225円(-3,125円)
・はやて普通車指定席(通常期)13,715円(-3,125円)
往復だけでもかなり安いですが、その他のフリーエリアも広いので大変おトクです。
東北新幹線の予約格安チケット【その他】
東北新幹線(東京~新青森間)は、マニア向けの上級プランは特にありません。
その他の方法について、一応記載しておきます。
回数券
残念ながら東北新幹線(東京~新青森間)は回数券が設定されていません。
東京~盛岡までは回数券(1回分14,150円)がありますが、盛岡~新青森を普通列車(3,020円)で行っても安くなりません。
・回数券14,150円+普通列車3,020円=合計17,170円
分割購入
東京~新青森間は713.7㎞あり、遠距離逓減制度が適用されていますので、分割購入では安くなりません。
東北新幹線の路線について
東北新幹線は「はやぶさ」と「はやて」以外にも以下の路線があります。
・はやぶさ(最速) 東京~新青森~新函館北斗
・はやて(速) 東京~新青森~新函館北斗
・やまびこ(速) 東京~盛岡
・なすの(各駅) 東京~郡山
この他、秋田新幹線と山形新幹線が途中まで同路線を走っています。
・こまち(秋田新幹線)東京~盛岡~秋田
・つばさ(山形新幹線)東京~福島~新庄
東京発の「はやぶさ」「はやて」が満席でも、例えば「こまち」で盛岡まで行って乗換なども可能ですので、繁忙期や混雑期には利用価値があります。(だいたい仙台を超えると空席が出ます)
まとめ
東北新幹線(東京~新青森間)が一番安くなる方法は、えきねっとの「お先にトクだ値」です。
ただ「お先にトクだ値」は競争率が高いので、ゲットできなかった場合は「株主優待券」の利用が次に格安です。
東北方面からの場合は「首都圏週末フリー乗車券」、日程によっては「三連休東日本・函館パス」や、旅行会社の宿泊パックもおすすめです。