☑ 風邪で夜中に咳が止まらない!
☑ 咳が続いて苦しくて眠れない!
☑ 風邪が長引いて毎晩咳が出る!
夜に咳が止まらなくなって寝不足だと、風邪も悪化してしまいますね。
今回の記事では、寝ながらでもできる咳止めや、今すぐできる簡単な飲み物などの咳を止める方法をお届けします!
※この記事は、現役の看護師さんに執筆していただいたものを、アズミちゃんネルが編集しています。
夜の咳を止める方法!就寝時に簡単にできる対処法は?
夜に咳が止まらなくなるととても苦しいですね。「寝ながらできる咳止め方法」と「今すぐ簡単にできる方法」をご紹介します。
夜中に咳が止まらない時、寝ながらできる咳止め方法
夜中寝ていても突然咳で起きてしまうこともありますね。こんなとき、寝ながらでも咳が止められる方法をお伝えします。
横向きに寝る
もし、鼻水がでているようであれば、体を横向きにして就寝します。
仰向けで眠ると、鼻水はのどへと落ち込んでいきそれが咳の原因になります。
横向きになるだけで、楽になる場合があります。
マクラを高くする
また、予備のマクラやクッションを使って、枕をやや高めに設置します。
マクラを高くすると、胸が広がり呼吸が楽になるため、咳をやわらげる効果が期待できます。
ただし、首だけを高くするのは逆効果です。背中のほうから徐々に高くしていきます。
マフラーを首に巻く
マフラーを首に巻いて、首を温めると咳止めに効果的です。
首から肩を温めることで、風邪自体にも効果があります。ただし、寝相の悪い方は寝ている間に首が締らないように注意です!特にお年寄りやお子様などは首の筋肉が弱いため、特に注意しましょう。
夜中に咳が止まらない時、今すぐ簡単にできる咳止め方法
起き上がって台所へ行かなければなりませんが、夜中でも簡単に咳を止める方法をご紹介します。
加湿をする
風邪で咳が止まらないときは、加湿はしっかりと行うことが第一です。マスクを着用できれば一番よいですが、マスクがなければ布団を鼻までかぶって寝るだけでも違います。
また、加湿器があれば使用しましょう。加湿器がない場合は、濡らしたタオルを近くに干すことで加湿できます。ワンルームの場合は、風呂にお湯をためて部屋に湿気を送ることも有効ですし、コップ1杯の水を枕元に置くだけでも加湿できます。
玉ねぎを半分に切るだけ!
台所にタマネギがあれば、玉ねぎを半分に切って、切ったほうを上にして部屋の隅においておきます。
玉ねぎの成分である硫化アリルという成分が部屋中に充満し、このにおいがのどなど身体的な鎮静作用をもたらしてくれます。
おばあちゃんの知恵袋「ねぎシップ」
昔ながらの民間療法「ねぎ湿布」です。
「おばあちゃんの知恵袋」として「ネギを首に巻く」と聞いたことがあると思いますが、ネギを首に??どうやって巻くのでしょうか?作り方をご紹介します。
「ねぎシップ」の作り方
1.ねぎの白い部分を10㎝くらいに切ります。
2.フライパンなどで軽くきつね色に焼きます。
3.きつね色になったネギをガーゼやハンカチなどに包んで首に巻きます。
本当にネギを首に巻くだけで簡単ですね。民間療法の威力を試してみてもよいでしょう。
咳が止まらない時に効く!咳を止める飲み物や食べ物は?
次に、咳が止まらない時によく効く飲み物や食べ物をご紹介します。
咳を止める効果のある飲み物
咳が出ている時は、なるべくノドを刺激したいことが大事です。冷たいドリンクや熱すぎる飲み物は避けて、50°くらいの暖かい飲み物がおすすめです。
ココア
缶飲料のココアではなく、バンホーテンなどの粉ココアをお湯に溶かして飲みましょう。少し冷ましてから50°くらいで飲むのがおすすめです。
ミルクの栄養は風邪には良いのですが、咳が酷い時には入れないほうが無難です。ミルクだけでなく、ヨーグルトやチーズなどの乳製品には痰が絡みやすくなる作用があり、咳を出やすくしてしまいます。
喉が痛いだけの場合はミルクのコーティング作用で緩和されることがあるので、入れてもよいでしょう。
ココアに含まれるテオブロミンやテオフィリンには気道を和らげて、咳を抑える作用があります。またココアには、免疫力向上や、抗炎症作用があり、風邪の治療や予防に有効です。
はちみつ&大根おろし
50℃くらいのお湯に「ハチミツ」と「大根おろし」を入れて、暖かいうちに飲みます。
大根は、酵素に消炎作用があり、昔から咳止めに使われていた食材です。またビタミンCも豊富ですので、風邪の治療にもぴったりです。大根の葉っぱ側を使用したほうが飲みやすいドリンクが作れます。根っこ側でも構いませんが、ちょっと辛いので子供はイヤがるかもしれません。
蜂蜜には、殺菌・抗炎症作用があるので、のどの症状を和らげてくれます。蜂蜜スプーン1杯をそのままノドに塗るように舐めるだけでも効果的です。
ただし、1歳未満のお子さんの場合ははちみつは与えてはいけません。
黒糖&ショウガ
50℃くらいのお湯に「黒糖」と「ショウガ」を入れて、暖かいうちに飲みます。
黒糖は、殺菌作用や筋肉の緊張を和らげる作用があります。身体を温め、滋養強壮を補う働きもありますので、風邪を根本から治す効果も期待できます。
ショウガには、抗炎症作用があり、咳を鎮めたり痰をとる効果があります。また身体を温め、免疫上昇、殺菌作用もあり、漢方薬の代表的な材料でもあります。
甘味料は、はちみつ、黒糖、てんさいなど。
付け加えるものは、大根、ショウガの他、レンコンやレモンなども効果的です。
咳を止める効果のある食べ物
食べ物は、咳が出にくいように刺激の強いものはなるべく避けましょう。熱い・辛い・冷たいなどの刺激のあるものは咳を助長してしまいます。
パイナップル
パイナップルに含まれる酵素(プロメライン)には、抗炎症や殺菌力などがあり、咳止めや風邪に効果的です。
生のパイナップルだけでなく、100%のパイナップルジュースでもOKです。ただ、コンビニやスーパーで売っている濃縮還元100%では、酵素が生きていないと効果があまり期待できません。また、缶詰もやはり酵素が働いていないため、気休め程度になってしまいます。
その他、食べやすいものとして、ナシやリンゴなどの果物がおすすめです。
柑橘系はノドを刺激してしまうため、咳がひどい時には控えたほうがよいです。
長引く咳が止まらない時の対処法!病院に行った方がいい?
咳にもいろいろありますが、「湿った咳」と「乾いた咳」の2種類に大きく分けることができます。
痰の絡んだ「湿った咳」が続く場合
一般的な風邪の時は、湿った咳が出ることが多いです。
痰の絡んだ湿った咳は、のどの異物を外へ出そうとする反応です。ですので咳止め薬を内服してしまうのは逆効果です。
病院では、気管支を広げて、痰を柔らかくして外に出しやすくしてくれる薬を処方しています。まずは、薬を飲んで症状を抑えていきます。また、加湿器を使用したり、洗濯物を室内干しするなどして、室内湿度を60%くらいに加湿しのどを潤したりするのもよいです。
単なる風邪かと思いながらも、1か月以上続く長引く咳の場合は、少し注意をしたほうがよさそうです。
3週間未満であれば風邪・気管支炎などの呼吸器感染症が疑われます。この場合は、対症療法で症状を抑える薬を内服しながら経過を診ていきます。
しかし、3週間以上続く咳の場合は、喘息・肺結核・副鼻腔炎・肺炎などの疾患が考えられることもあることから、病院を受診して精密検査が必要となります。
コンコンと「乾いた咳」が続く場合
また、乾いた咳(空咳:からせき)のみが長引く場合は咳喘息の可能性も考えられます。
特徴として、風邪を引いた後にずっと咳が出る、季節の変わり目に咳が続く、就寝後・起床時に咳が出るという場合には咳喘息が疑われます。
咳が止まらない時、まず部屋を清潔にすることが重要です。ホコリは咳の原因となりますし、ハウスダストに含まれるダニは喘息の原因第一位です。
空咳が続く場合は、病院を受診し、ステロイド剤などで治療し始めて症状が改善することも多くみられています。
風邪だと思い市販の感冒薬や咳止めを安易に服用することは症状の悪化や治療の遅れをとることになりかねないので、空咳が続く場合は一度呼吸器内科の受診をおすすめします。
まとめ
咳を簡単に止める方法として、
・マスクや湿らせたタオルなどで加湿する
・マクラを高くする
・マフラーで首を温める
などをご紹介してきました。
・ココア
・はちみつ&大根おろし
・黒糖&ショウガ
・パイナップル
なども効果的です。
それでも、咳が長引く場合は、一度医療機関を受診することをおすすめします。