出典:クラゲの毒
海水浴といえば「クラゲが怖い」ですね~!
昔は、「クラゲはお盆過ぎ」と言われていましたが、最近では7月でもウジャウジャいて、毎年のように刺されています。
去年は、遊泳1分でアンドンクラゲが海パンの中に入り、太ももを刺されて悲惨なことに(+_+)
刺されると焦ってしまうので、前もって刺された時の対処法を知っておくことが重要です。
今回の記事では、クラゲに刺された時の対処法と、やってはイケナイ応急処置についてお届けします!
海水浴でクラゲに刺された時の対処法!
まず、クラゲの種類がわからなくても、すぐやったほうがよい対処法をご紹介します。
落ち着いて海から上がる
二次被害を防ぐためにも、まず海から上がります。
猛毒のクラゲの場合は、刺されてしばらくしてから全身のショック症状が現れることもあります。突然、呼吸困難やマヒ症状が現れ、遊泳を続けていると溺れてしまう危険があります。
また、毒が回らないためにも陸にあがって安静にしましょう。
刺傷に海水をかける
バケツやペットボトルに海水を汲んできて、海水でよく洗い流します。間違えてクラゲを汲んで来ないように要注意!
刺された本人の体調に問題がなく、クラゲがいないことが確認できれば、浅瀬に入って洗い流してもよいです。
この時、刺激してしまうと刺胞が発射されてさらに刺されてしまいますので、静かに洗い流しましょう。
触手を取り除く
触手が見るからについている場合は、取り除きます。
ピンセットなどがあれば一番良いですが、なければタオルやビニール袋で手を覆って取ってもよいです。
クラゲの触手は透明で見えにくいので、細かいものを取るのは意外と難しいです。ムリしずぎず、取れる範囲で取りましょう。
氷水で冷やす
クラゲの触手が残っている場合、60度以上に温めるか冷やすと弱まります。
60度以上に温めると人間がヤケドしてしまいますので、冷やすほうが現実的です。
痛みが強い場合も冷やすと緩和されます。
抗ヒスタミン軟膏を塗る
抗ヒスタミン軟膏があれば塗っておきます。
ところで、「抗ヒスタミン軟膏」ってよく見ますが、なぜ商品名が書かれてないのでしょうか?ケチくさいですね(笑)。
しかし実は「商品がありすぎて書ききれないから」書かれていないようです。
ムヒなどの虫さされ薬のほとんどが「抗ヒスタミン軟膏」ですので、一つ持っていると、蚊だけでなく、クラゲや蜂刺されなどにも役立ちます。
【指定第2類医薬品】ムヒアルファEX 15g ※セルフメディケーション税制対象商品
猛毒のクラゲの応急処置
猛毒のクラゲに刺されると、呼吸困難や全身マヒ、アナフラシキーショックなど、命に関わる症状もあります。
カツオノエボシ、ハブクラゲなどの刺されたら、特に小さい子供などは救急搬送を依頼し、呼吸や心臓が止まっている場合は、人口呼吸や心臓マッサージなどの応急処置をします。
直後は問題なくても、数時間後に症状が悪化することも多いので、慎重に様子をみましょう。
海水浴でクラゲに刺されたらやってはイケナイ応急処置!
クラゲに刺されたとき、やってはいけない対処法があります。間違えて処置してしあうと症状が悪化することもあるので、気を付けましょう。
真水で洗ってはダメ!
真水で洗うと、浸透圧の差により刺胞の毒液が体内に流れてしまい大変危険です。
知らずに真水で洗ってしまって、みるみる腫れあがってきたことがありますが、猛毒のクラゲでなくてよかったです。
必ず、海水で洗い流すようにしましょう。
砂でこすってはダメ!
よく「熱い砂をかけるとよい」と言われますが、砂をかけるなど刺激を与えると、毒針を発射させてしまうので危険です。
温めるのも効果に疑問がありますので、氷水で冷やしたほうがよいです。
素手で触ってはダメ!
触手を取り除く時などに、絶対に素手で触らないようにします。触った手も刺されてしまします。
クラゲの触手を除去するときは、必ずタオルなどを使用します。
また、刺された箇所の毒を、口で吸いだすことは口腔粘膜から体内へ毒素が吸収されますのでしてはいけません。
酢をかけるのはダメ?
酢は、クラゲの種類によって効果があるものと、逆効果なことがあります。
クラゲの種類がわからない時はかけてはダメ!です。
酢が効果があるクラゲの種類
以下のクラゲは、食用酢をかけることによって刺胞の発射が抑えられます。
・アンドンクラゲ
・ハブクラゲ など
酢が逆効果のクラゲの種類
以下のクラゲは、酢の刺激で逆に刺胞が発射されて毒が回るので危険です。
・カツオノエボシ
あと、クラゲではありませんが、ウンバチイソギンチャクなども酢はNGです。
おしっこをかけるのはダメ?
昔からクラゲやハチに刺されたら「おしっこをかける」と言われていますが、基本的に効果は期待できません。
クラゲの場合は、アンモニア成分が効果あるとも言われていますが、尿のアンモニア成分が微量であるため、真水に近いものをかけてしまうということになり、逆効果となります。
まとめ
クラゲに刺された時の対処法のポイントは、これ以上刺胞を発射させないことが一番です。
刺激を与えないための対処法は以下です。
・海水で静かに洗う
・素手で触らない
・氷水で冷やす
砂をかけたり、真水で洗ったりはNGですので、気を付けましょう。
クラゲに刺されない方法は、「海水浴で危険なクラゲの種類と発生時期!刺されない予防対策は? 」をご覧ください。
クラゲに負けずに、海水浴を楽しんでください。