クラゲ

海水浴で危険なクラゲの種類と発生時期!刺されない予防対策は?

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お盆過ぎの海はクラゲがいっぱい!危険なクラゲもいて、一度刺されると怖くなっちゃいますね。

☑ お盆前ならクラゲはいないって本当?

☑ 海水浴場にいる危険なクラゲの種類は?

☑ 刺されないための予防と対策は?

今回の記事では、海水浴場にいるクラゲの種類と出現時期、刺されないための予防対策をお届けします!

クラゲ対策をバッチリして、頼りがいのある海の漢をめざしましょう!

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海水浴で危険なクラゲの種類と出現時期!刺されない予防対策は?

日本の海水浴場にいるクラゲの主な種類は、ミズクラゲ、アンドンクラゲ、カギノテクラゲ、アカクラゲ、カツオノエボシです。

沖縄だとハブクラゲもいますね。

中には危険なクラゲもいますので、刺されない対策をお届けします!

すでに刺されてしまった場合は、「海水浴でクラゲに刺された時の対処法!お酢はNGな応急処置?」をご覧ください。

水族館の人気者「ミズクラゲ(水海月)」

ミズクラゲ

透明感のある可愛らしい外見で、水族館やペットとしても人気の「ミズクラゲ」。

傘の直径は15~30cmで、傘の中に四葉のクローバーのような生殖腺が見えるため「ヨツメクラゲ」とも呼ばれています。

海水浴で最もよく見かけるクラゲですが、刺されてもあまり痛くないので気づかない場合も多いです。

ミズクラゲの発生時期

ミズクラゲは一年中海にいますが、成体が海水浴場へやってくる時期は、6~8月が多いです。お盆前でも余裕でいますね。

ミズクラゲの発生場所

日本中どこの海でも住んでいます。

ミズクラゲの再生能力はハンパなく、若いポリプの時期はすり潰しても再生します。

ミズクラゲに刺された場合の症状

実はミズクラゲは、ハブクラゲの1/4程度の毒を持っているとされていますが、刺されてもほとんど痛みは感じません

また通常は、事後になんらかの症状が出る危険性もありません。

顔などの皮膚の柔らかい部分を刺されたり、敏感な人はチクチクと感じる場合もあります。

ミズクラゲに刺されないための予防対策

ミズクラゲは、あまり神経質になる必要はありませんが、ラッシュガードなどを着用しておくとよいでしょう。

また、日焼け止めをしっかり塗ることでも、触手が肌に直接触れるのを多少防げます。それでも気になる方は、ワリセンを厚く塗ると、毒針が皮膚に届きずらくなります。

海水浴場のドン「アンドンクラゲ(行灯水母)」

アンドンクラゲ出典:クラゲの毒

アンドンクラゲは、傘の直径が2~3cmの行灯のような小型クラゲで、別名「電気クラゲ」とも言われています。

立方体の傘から4本の触手が伸びていて、触手の長さは20cmほどになります。

アンドンクラゲの発生時期

6~9月頃に多く生まれますが、海水浴場に出現する時期はお盆以降が多いと言われています。

「お盆以降はクラゲが多い」と言われているのは、このアンドンクラゲのことを指しています。海水浴場で刺されるクラゲの代表です。

ただし、温暖化により、最近はお盆前でも出現することが多くなっています。

アンドンクラゲの発生場所

アンドンクラゲが生まれる場所は、関西以南が主ですが、黒潮に乗って北海道付近までやってきます。

ミズクラゲなどに比べると遊泳力があるため、初夏に生まれたものがちょうど8月くらいに関東へ到達します。

アンドンクラゲに刺された場合の症状

アンドンクラゲに刺されると、ビリッとした激痛があり、触手が触れた跡が赤くミミズ腫れになります。

大事に至るような症状が出ることはほぼありませんが、ミミズ腫れは数週間残ることもあります。刺された時の激痛から、子供の場合は一度刺されると海がニガテになってしまうかもしれません。

アンドンクラゲに刺されないための予防対策

アンドンクラゲは小さくて透明のため、海中で見つける前に刺されてしまいます。

まず、クラゲがいない海で遊泳することが一番です。関西方面だと和歌山県の白良浜、関東方面だと伊豆下田の白浜海岸などがクラゲが少ないと言われてます。

また、クラゲ防止網を設置している海水浴場を選ぶのもよいでしょう。

どうしても近場のクラゲだらけの海で泳ぎたい!しかも絶対に刺されたくない!というワガママボディの方は、以下の対策をしましょう。

1.上半身はラッシュガードを着用

2.下半身はスポーツ用のタイツを着用

3.露出部分には「クラゲ除けローション」を塗る

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強力な神経毒「カギノテクラゲ(鉤手海月)」

カギノテクラゲ出典:T三の「開墾生活」

カギノテクラゲの傘の直径は2㎝ほどで、触手の先端がカギのように折れ曲がっています。

触手は90本以上あり、非常に強い神経毒を持っています。

カギノテクラゲの発生時期

3~9月初旬ころが主な発生時期です。

海水浴場で出会う確率は、アンドンクラゲよりは少ないです。

カギノテクラゲの発生場所

日本列島全域が発生場所で、浅瀬で岩場の海藻が茂る場所に多く存在しています。

カギノテクラゲの刺された場合の症状

刺された時はビリっと激痛が走ります。その後、1-2時間してから全身症状が現れます。しばらくしてから症状が起きるので、油断大敵です。

強力な神経毒により、全身の関節痛、呼吸困難、咳や鼻水、筋肉痛、吐き気、頭痛、痙攣、寒気、チアノーゼなどを起こすことがあります。

命に関わることはマレですが、刺されたらすぐに陸にあがらないと危険です。

カギノテクラゲに刺されないための予防対策

岩場の海藻などに多いので、不用意に海藻に素手ではさわらないように注意しましょう。

また、アンドンクラゲ同様に、ラッシュガード、スポーツタイツ、クラゲローションなども有効です。

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クシャミの素「アカクラゲ(赤海月)」

アカクラゲ

アカクラゲの傘の直径は9~15㎝ほどで、触手は長いもので2m以上になることもあります。

触手は長いがちぎれやすく、乾燥した刺糸が空中に舞って、それを吸い込むとクシャミが出ることから、別名「ハクションクラゲ」とも呼ばれています。

アカクラゲの発生時期

14度以下の水温を好むクラゲなので、基本的な発生時期は夏以外の11月~5月くらいです。そのため、冬場に釣りをする方や、サーファーの方などがよく被害にあうクラゲです。

ただし、まれに海水浴の季節に出現することもあります。

アカクラゲの発生場所

日本近海にどこでも発生しますが、特に太平洋側に多くいます。

アカクラゲの刺された場合の症状

刺胞毒を受けるとヤケドに似た痛みが走り、みみず腫れや水疱、時に呼吸困難を引き起こすことがあります。

アカクラゲに刺されないための予防対策

アカクラゲは比較的大きく、また色も赤いため目立ちやすいですが、触手が1m以上ある長い触手に触れてしまうと刺されます。

基本的な対策は、アンドンクラゲ同様に、ラッシュガード、スポーツタイツ、クラゲローションなどです。

ただし、海岸に打ち上げられたものでも刺されますので、赤いドロドロには触らないように注意です。

青いビニール袋「カツオノエボシ(鰹の烏帽子)」

カツオノエボシ
カツオノエボシの傘の直径は10㎝程で、青くて透明なビニール袋のような見た目をしています。

アンドンクラゲと同様に、刺されると電撃を受けたような激痛が走るため「電気クラゲ」とも呼ばれています。

触手は長さ10~50mくらいあり、これに触れると刺胞が発射されて刺されます。命の危険もあるクラゲなので要注意です。

カツオノエボシの発生時期

主に3~8月に発生します。普段は沖合にいますが、台風が接近した後や、強い海風が吹いた後に海岸に打ち上げられていることが多いです。

カツオノエボシの発生場所

冬の間は熱帯地域に住んでいますが、春から夏にかけて季節風に乗って太平洋側へやってきます。日本では、主に本州の太平洋側で見られます。

カツオノエボシの刺された場合の症状

カツオノエボシに刺されると、全身が電気に打たれたような激痛が走ります。その後、炎症を起こして腫れあがり高熱が出る場合もあります。

また、傷跡がケロイド状態になって何十年も残ることもあります。

痛みも長く続き、二度目に刺されるとアナフィラシキーショック(アレルギー症状)を起こして亡くなる危険性もあります。

カツオノエボシに刺されないための予防対策

基本的な対策は、アンドンクラゲなどと同様に、ラッシュガード、スポーツタイツ、クラゲローションでガードすることです。

カツオノエボシの場合は、海岸に打ち上げられていることが多いため、青いビニール袋のようなものには絶対に触ってはいけません。画像だと大きく見えますが、本体は10㎝程度なので、見逃さないように注意です。

浮いている青い姿を見たら、すぐに海から出ましょう。最大50mの長い触手が近辺を漂っています。
     

ハブより強烈「ハブクラゲ(波布水母)」

ハブクラゲ出典:クラゲの毒

ハブクラゲの傘の直径は10~12cmで青みのある半透明のため、見つけるのが難しいです。

触手の長さは1.5m程で、蛇の仲間のハブ毒の数倍もの強い毒性を持った非常に危険な海の生物です。

ハブクラゲの発生時期

5月~10月くらいに発生します。

ハブクラゲの発生場所

沖縄、奄美諸島などの暖かい海に生息しています。本州では今のところみられません。

ハブクラゲの刺された場合の症状

ハブクラゲに刺されると、焼けつくような激しい痛みがあり、赤くミミズ腫れや水泡、最悪の場合は細胞破壊が生じることもあります。

また、重症の場合は、ショックを起こし呼吸困難、心肺停止に陥ることもあります。

ハブクラゲに刺されないための予防対策

沖縄では、ハブクラゲ侵入防止ネットが張られている海水浴場で遊泳することが基本です。

個人的な対策は、アンドンクラゲ同様に、ラッシュガード、スポーツタイツ、クラゲローションなどです。
        

まとめ

クラゲのいる時期や対策をまとめると、

☑ お盆前ならクラゲはいないって本当?
お盆後に多いクラゲはアンドンクラゲのみで、他のクラゲはお盆前から発生しています。

また、最近では温暖化によりアンドンクラゲも7月からいることも。

☑ 海水浴場にいる危険なクラゲの種類は?
大事には至らないけど、刺されると激痛のクラゲは、「アンドンクラゲ」と「カギノテクラゲ」「アカクラゲ」。

刺されると命にもかかわる非常危険なクラゲは「カツオノエボシ」と「ハブクラゲ」です。

☑ 刺されないための予防と対策は?
基本的に、肌を出さないことと、露出部分にはクラゲローションを塗ること。
他は、クラゲの少ない海や、クラゲ防止ネットが張ってある海水浴場で遊ぶことが対策になります。

クラゲ対策をしっかりして、楽しい海水浴をしてください。

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