北海道の短い夏はあっという間に終わりを告げ、秋のシーズンがはじまります。
今回は、日本で一番最初に紅葉前線がかかる、大雪山国立公園の旭岳(姿見ノ池)・黒岳(層雲峡)・赤岳(銀泉台)・高原温泉(沼めぐり)などの紅葉の時期や詳細情報、アクセスをお届けします!
北海道大雪山国立公園の紅葉の見ごろ情報
北海道中央部の「大雪山国立公園」の紅葉は、日本一早い8月下旬からはじまります。
「大雪山」は1つの山ではなく、北海道最高峰の「旭岳」や、神々の聖域「トムラウシ山」など、たくさんの山々を含む広大な国立公園のため、紅葉スポットによっては10月頃まで楽しめるところもあります。
登山装備が必要な深い山々もありますが、今回は、大雪山系の中で観光客や登山初心者向けのおすすめ紅葉スポットをご紹介いたします。
大雪山国立公園の紅葉と積雪の時期
時期 | 紅葉 | 積雪 |
---|---|---|
8月下旬~9月上旬 | 色づきはじめ | 最早の初雪 |
9月中旬~9月下旬 | 紅葉のピーク | 平均の初雪 |
10月初旬~10月中旬 | 散りゆく紅葉 | 冠雪・積雪 |
10月下旬 | 紅葉シーズン終了 | 一面銀世界 |
北海道大雪山の紅葉スポット情報・旭岳エリア
最高峰「旭岳」の姿見ノ池・裾合平
日本一早い紅葉の名所である北海道最高峰の大雪山「旭岳」エリア。8月下旬から色づきはじめ、ロープウェイを利用して錦色に彩られた山を気軽に散策できます。
特におすすめは、火山の象徴の噴火孔、透きとおる夫婦池、旭岳の美しい山肌を映す姿見ノ池などが楽しめる「姿見ノ池コース」。ゆっくり歩いても1時間ほどの散策コースです。
少し体力のある方は、真っ赤な絨毯のようなチングルマの草紅葉を堪能できる往復4時間の「裾合平コース」まで足をのばしてもよいですね。
ロープウェイ山麓のカモ沼やワサビ沼コースの紅葉は、9月下旬に見頃を迎えます。
旭岳ロープウェイのアクセス
住所:北海道上川郡東川町勇駒別旭岳温泉
アクセス:JR「旭川駅前」や「旭川空港」からバス「いで湯号」で「旭岳温泉(ロープウェイ山麓駅前)」へ。いで湯号(旭川電気軌道バス)は1日3往復のみです。
車の場合は、JR旭川駅から70分、JR札幌駅から3時間程度です。
北海道大雪山の紅葉スポット情報・黒岳赤岳エリア
層雲峡の「黒岳」と銀泉台の「赤岳」
大雪山の秀峰「黒岳」、断崖絶壁の峡谷「層雲峡」、神秘的な「流星の滝・銀河の滝」など見どころ満載で、北海道の紅葉ランキング1位の「黒岳」エリア。
層雲峡黒岳ロープウェイで空中散歩を楽しみ、駐車場から流星・銀河の滝を眺めて、あまり歩かなくても紅葉を堪能することができます。駐車場から20分ほど登って「双瀑台」展望台まで行くと層雲峡と2つの名瀑を見渡せます。
また、バスや車で40分ほどでもう一つの紅葉の名所「赤岳」登山口の「銀泉台」に行けますので、合わせて観光するのがオススメです。登山経験者なら、黒岳~赤岳へのフラワーロード(片道8時間)を縦走してもよいですね。
層雲峡黒岳ロープウェイのアクセス
住所:北海道上川郡上川町層雲峡
アクセス:JR「上川駅」から道北バスで30分「層雲峡温泉」下車。
9月中旬~下旬の紅葉シーズンはマイカー規制があります。「大雪レイクサイド臨時駐車場」からシャトルバスが運行。
北海道大雪山の紅葉スポット情報・大雪高原エリア
高根ヶ原の紅葉と沼めぐり「大雪高原」
赤・黄・緑のコントラストが美しい高根ヶ原の紅葉と、緑沼・大学沼・高原沼・空沼などの沼回りコースを散策ができる「高原温泉」エリア。
1周4~5時間の「沼巡りコース」は、「ヒグマ情報センター」でレクチャーを受けて、7時~13時までに入山する必要があります。また、足首までズボっと行くような沼地なので長靴必須です。ヒグマセンターで長靴の貸し出しもありますが、数・サイズに限りがあるので自分で用意するか、早めに行って長靴を確保するのがおすすめです。
ヒグマと泥沼注意ですが、観光客が少なめの秘境で、この世のものと思えないほどの紅葉を見ることができます。
沼巡りコース途中にある「ヤンベ温泉」や「雪壁温泉」は湧き出ているだけで入浴できる感じではないですが、秘湯・高原温泉山荘では日帰り入浴(700円)ができます。
高原温泉のアクセス
住所:北海道上川郡上川町層雲峡高原温泉
アクセス:層雲峡温泉から車で40分。バスなし。タクシーは8000円程度。
高原温泉山荘に宿泊の方は、層雲峡温泉から無料送迎が利用できます。
まとめ
「神々の遊ぶ庭(カムイミンタラ)」と讃えられる大雪山の広大な山々。
神々=ヒグマという説もあるので、ヒグマには要注意です。
紅葉の時期には雪が降ることもありますので、寒さ対策もバッチリして、北海道の荘厳な景観を満喫してきてください!