東京~金沢間を最短約2時間30分で結ぶ「北陸新幹線」。
石川県の金沢には、兼六園や忍者寺、金沢21世紀美術館、近江町市場でカニ三昧など、楽しい観光がいっぱいですね。
今回は、北陸新幹線の東京~金沢の最安値を徹底検証してみました。
では、粘着質に見ていきましょう!
北陸新幹線の予約格安チケット【初級】
まず、東京~金沢間の新幹線チケットの定価料金(乗車券+特急券)をご確認ください。
北陸新幹線の定価を確認
・乗車券7,340円+指定席特急券6,780円=指定席定価14,120円
・乗車券7,340円+自由席特急券6,260円=自由席定価13,600円
※通常期の価格です。指定席特急料金は、繁忙期は200円増、閑散期は200円引になります。(自由席料金は変わりません)
北陸新幹線(東京~金沢)には、最速「かがやき」と各駅「はくたか」があります。
「かがやき」と「はくたか」の違いは、東京~金沢間の最速時間が「かがやき」は約2時間半、「はくたか」は約3時間かかる点です。
また、「かがやき」は全席指定席ですが、「はくたか」には自由席があります。「かがやき」と「はくたか」の料金は同じですが、指定席と自由席で料金が異なります。
それでは、さっそく誰でも実行可能な初心者向け割引プランを見ていきましょう。
※以下の割引価格は、通常期の乗車券(運賃)+特急券(特急料金)の合計額を記載しています。( )内は定価との差額です。
JR東日本のネット予約「えきねっと」
JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」の会員限定チケットです。
「えきねっと」サイトからの会員登録とクレジットカードが必要ですが、無料で登録できるので、敷居は低いです。
「えきねっと」で予約した後、利用したクレジットカードを持って、JR東日本の駅で切符を受け取る必要があります。
「えきねっと」で予約できる割引チケットは、以下の「トクだ値」と「お先にトクだ値」があります。
えきねっと「トクだ値」(東京~金沢間)
乗車券と特急券がセットで、10%割引になります。自由席の設定はありません。
・普通車指定席(通常期)12,700円(-1,420円)
1ヵ月前(同日)朝10:00から、出発当日の朝1:40まで予約できます。
都区内から乗車でき、ゴールデンウィークやお盆や年末年始などの混雑時期も使用できます。駅レンタカーを利用する場合は、セットで予約するとおトクなプランもあります。
えきねっと「お先にトクだ値」(東京~金沢間)
えきねっとで1ヶ月前(同日)朝10:00~13日前まで予約できるチケットで、乗車券と特急券がセットになっています。
30%~50%割引になる格安チケットですが、残念ながら北陸新幹線(東京~金沢間)の設定はありません。
JR西日本のネット予約「e5489」
JR西日本のインターネット予約サービスで、「J-WESTネット会員」もしくは「J-WESTカード会員」になることで利用できます。
「J-WESTネット会員」は、「e4389」サイトからの会員登録とクレジットカードが必要ですが、実質無料で登録できるので、敷居は低いです。
「J-WESTカード会員」は、クレジットカードを作成する必要があります。ただ、年1回以上カードを利用すれば年会費がかかりませんので、さほど敷居は高くはありません。
いずれも、「e4389」で予約した後、利用したクレジットカードを持って、JR西日本、JR東日本(北陸新幹線の各駅、東京23区内のみ)の駅で切符を受け取る必要があります。
「e4389」で予約できる割引チケットは、以下の「WEB早得1」「eきっぷ」「e早得1」があります。
e4389「WEB早得1」(東京~金沢間)
「J-WESTネット会員」「J-WESTカード会員」ともに利用できるサービスです。
専用の片道乗車券と特急券がセット販売で、10%割引になります。自由席の設定はありません。
・普通車指定席(通常期)12,700円(-1,420円)
乗車日の1ヵ月前(同日)の朝10:00~出発前日の夜23:00まで予約できます。
e4389「eきっぷ」(東京~金沢間)
「J-WESTカード会員」のみが利用できるサービスです。
特急券のみのチケットなので、別途乗車券を購入する必要があります。指定席・自由席ともに同価格です。
通常価格で乗車券を購入した場合、以下の料金になります(通常期)。
・特急券6,140円+乗車券7,340円=合計13,480(-640円)
乗車日の1ヵ月前(同日)の朝10:00~列車発車時刻6分前まで予約できます。
e4389「e早得1」(東京~金沢間)
こちらも「J-WESTカード会員」のみが利用できるサービスです。
専用の片道乗車券と特急券がセット販売の、格安チケットになります。自由席の設定はありません。
・普通車指定席(通常期)12,130円(-1,990円)
乗車日の1ヵ月前(同日)の朝10:00~出発前日の夜23:00まで予約できます。
レールパック利用
日本旅行などのツアーで「JR・新幹線+宿泊セットプラン」です。
・往復新幹線+宿泊で平日25,900円前後~
土日だともう少し割高になりますが、日程によっては新幹線代だけで元が取れるお得なプランもあります。
北海道新幹線の予約格安チケット【中級】
ここからは、選ばれし者(?)にだけ可能な手段や、条件によって利用可能な方法になります。
モバイルSuica
モバイルSuicaの会員のみ利用可能なチケットです。
おサイフケータイを利用できるスマートフォンを持っていないとご利用いただけません。
iPhoneやガラケーでは利用できないので、かなり限られた人間のみが予約できるVIPサービスです。
「モバトク」
正式名称は「モバイルSuica特急券」です。
座席や期間の限定がなく、乗車日の1ヶ月前の10:00から前日の23:40までスマホから簡単に予約できます。
モバトクは、指定席と自由席の区別なく同額です。
・普通車(通常期)13,380円(-740円)
「スーパーモバトク」
正式名称は「スーパーモバイルSuica特急券」です。
座席や期間の限定ですがもっとも激安で購入することができます。乗車日の1ヶ月前の10:00から前日の23:40までスマホから簡単に予約できます。
・普通車指定席(通常期)12,030円(-2,090円)
北海道新幹線の予約格安チケット【上級】
ちょっとした裏技が必要なプランです。
ややこしい割には安くない、マニア向けの割引プランです。
分割購入
東京~金沢間の乗車券を川口で分割して購入すると10円だけ安くなります。
通常の乗車券(東京~金沢):7,340円
分割購入1(東京⇒川口):310円
分割購入2(川口⇒金沢):7,020円
分割購入 合計 :7,330円
e4389の「eきっぷ」で特急券を購入した場合の価格
・特急券6,140円+乗車券7,330円=合計13,470(-650円)
回数券
残念ながら北陸新幹線(東京~金沢間)は回数券が設定されていません。
東京~長野までは回数券(1回分7,660円)がありますが、長野~金沢を普通列車(4,000円)で行ってもあまり安くなりません。
・回数券7,660円+普通列車4,000円=合計11,600円
株主優待券
北陸新幹線は、JR東日本とJR西日本にまたがっているため、株主優待券が利用できません。
JR東日本管轄エリアは東京~上越妙高間、JR西日本管轄エリアは上越妙高~金沢間です。
JR東日本の株主優待券は2枚利用で最大40%割引、JR西日本の株主優待券は1枚利用で最大50%割引です。
・JR東日本エリア:東京~上越妙高
特急券料金4,200円+乗車券運賃5,080円=9,280円⇒40%割引で5,568円
・JR西日本エリア:上越妙高~金沢
特急券料金3,110円+乗車券運賃3,020円=6,130円⇒50%割引で3,065円
・株主優待券利用時の合計
JR東日本5,568円+JR西日本3,065円=合計8,633円
※上記は通常期の指定席の場合です。自由席は520円引きになります。
ただ株主優待券の金券ショップやヤフオクでの相場は、JR東日本が1枚2000円程度、JR西日本が1枚5000円程度するので、完全にもとが取れません。
新幹線8,633円+JR東日本2枚4,000円+JR西日本5,000円=合計17,633円(+3,513円)
往復割引乗車券利用(東京~金沢間)
往復割引は片道601km以上の区間で、乗車券のみが1割引きになるチケットです。
東京~金沢は片道約450.5kmですので、往復割引は適用されません。
北陸新幹線の路線について
北陸新幹線は「かがやき」と「かがやき」以外にも以下の路線があります。
・かがやき(最速) 東京~金沢(自由席なし)
・かがやき(各駅) 東京~金沢(自由席あり)
・あさま(各駅) 東京~長野
・つるぎ(各駅) 富山~金沢
東京発の「かがやき」「かがやき」が満席でも、例えば「あさま」で長野まで行って乗換なども可能ですので、繁忙期や混雑期には利用価値があります。(だいたい長野を超えると空席が出ます)
まとめ
北陸新幹線(東京~金沢間)が一番安くなる方法は、モバイルsuica「スーパーモバトク」の12,030円です。
ただ「スーパーモバトク」はおさいふケータイがないと使用できません。
次に安くなるのは、年会費無料のJ-WESTカードを作成しなければなりませんが、e4389「e早得1」の12,130円です。
誰でもすぐに利用可能なものとなると、えきねっと「トクだ値」または、e4389「WEB早得1」の12,700円が最安値になります。
日程によっては、旅行会社の宿泊パックもおすすめです。