ゆとり世代って心にゆとりを持った人なんじゃないの?
なんだかいつも冷淡で合理的すぎて怖いんですけど~!!
悪い人とかではなく、ド根性精神で育てられたロスジェネ世代やバブル世代とは違った怖さが・・・(ΦωΦ)
「ゆとり」を「さとり」とか「つくし」とも言うけど、違いはなんなの?
そんな、「ゆとり世代」の特徴と恐怖の源を徹底検証してみました!
ゆとりさとりつくし世代の年齢
「これだからゆとりは!」と何かと差別されがちなゆとり世代。
ゆとり教育を受けたおバカな年代かと思って好感を持っていたのですが、職場内にゆとり人口が増えてくると違ったイメージになってきました。
てか、新入社員や新人類を「ゆとり」という目で見ていますが、アイツはホントにゆとり世代?
違ったらこのサイトで「扱い方」を検証しても意味がありませんwww
まずは、ゆとり世代の年齢を確認しておきましょう。
ゆとり世代の年齢層
ゆとり世代の年代の定義には幅がありますが、以下が主な考え方です。
「ゆとり世代」の最大年齢層
ゆとり世代とは、その名前のとおり「ゆとり教育」を受けた世代です。
ゆとり教育とは、
・暗記中心の詰め込み教育をやめて
・無理のない学習環境で「みずから考える力」と、
・「生きる力」を育てよう
という文部省の方針です。
「ゆとり教育」の実施は、2002年度から2010年度までです。
この期間に1年でもゆとり教育を受けた人を「ゆとり世代」とする場合は、1987年4月2日から2004年4月1日生まれの人を指します。
2016年4月現在の年齢は、12歳~29歳です。
「ゆとり世代」の主な年齢層
「ゆとり教育」が行われたのは2002年度~2010年度ですが、2008年以降は「脱ゆとり」教育への移行期間でした。
そのため一般的に「ゆとり世代」と呼ばれているのは、1987年4月2日から1996年4月1日生まれで、2016年4月現在の年齢は、20歳~29歳です。
「ゆとり世代」の超コア年齢層
「ゆとり世代」の中の大ボスは、小中学校全期間で「ゆとり教育」を受けて来た年代です。
この「超コアゆとり世代」とも言うべき世代は、1995年4月2日から1997年4月1日生まれの人たちです。
2016年4月現在の年齢は、20歳~21歳。
もう「ゆとり世代」とか終わって次の世代では?と思っていましたが、まだまだコアなゆとりが社会に排出されそうです。
「さとり世代」や「つくし世代」との違いは?
「ゆとり世代」と「さとり」や「つくし」は何か違いはあるのでしょうか?
さとり世代とは?
実は、「さとり世代」は「ゆとり世代」の別名です。
「さとり世代」にもいろいろな定義がありますが、だいたい「ゆとり世代」と同年代を思ってよいようです。
「ゆとり」に差別的な響きがあるとして、「ゆとり世代」の若者を中心に、2ちゃんねるなどで使われている世代名です。
つくし世代とは?
「つくし世代」とは、1992年以降に小学校に入学した年代。
つまり1986年4月2日生まれ以降の世代で、現在29歳以下の人たちのことです。
つまり「ゆとり世代」も「さとり世代」も「つくし世代」もすべてほぼ同じ世代を表す言葉です。
いろいろな世代名があってややこしいですが、同じと思ってよいです。
ゆとりさとりつくし世代の特徴
ゆとり、さとり、つくし、すべて同じ世代なのに、一般的に言われている特徴はずいぶん違います。
一人の人間でも、見解によって違う特徴が見えてくるものですが、それにしてもどこに共通点があるのでしょうか?
その共通点と「怖い原因」を探っていきたいを思います。
ゆとり世代の特徴
まず「ゆとり世代」という呼び方での主な特徴です。
1.学力や知識力が低い
完全週休2日制が施行されて、大幅に学習時間を軽減された「ゆとり世代」。
結果として学習能力の著しい低下が見られました。
数学に関しては、世界1位から10位に転落!
「ゆとり教育は失敗に終わった」と言われている原因第1位が「学力の低下」なので、学習能力が低下したのは事実なのでしょう。
しかし、勉強ができないからと言って、頭が悪いとは限りません。
2.マニュアル人間
詰め込み暗記学習をやめて、「考える力」を育てようという「ゆとり教育」でした。
しかし、実際に社会にでた「ゆとり世代」には、
- 言われたことしかしない
- 自分で考えようとしない
- マニュアル大好きなマニュアル人間
というレッテルが張られました。
では、「考える力」の育成は失敗に終わったのでしょうか?
実際に若い世代と話をすると、しっかりとした考えを持っている人が多いです。
なので、実は水面下では「考える力」は育っているのではないでしょうか。
ただ、プライベート重視の世代のため、職場では「考える力」を発揮したくないだけだと思われます。会社では「マニュアル人間」として無駄な努力はせずに、プライベートを充実させる方法を「考えて力」に長けているのでしょう。
3.ストレスに弱い
「ゆとり世代」はストレスに弱い、ちょっと叱るとすぐに辞めてしまう!とよく耳にします。
しかし、こちらも職場に限ったことです。
うつ病などのストレス障害に罹っている人口は、40代をトップに年配者に多く、20代以下はまったく多くありません。
彼らが会社に求めているのは「やりがいのない、安定した職場」です。もしくは次の転職に向けて、スキルアップができる仕事です。
仕事は真面目に一生懸命やりますが、あくまでもプライベートを充実されるための「道具」です。プライベートや気分を害されてまで続けるような、愛社精神は持ち合わせていません。
職場より自分の人生を大事にする。ある意味非常に正しい生き方です。
「会社よりプライベート」という正しい選択ができることこそが、「ゆとり教育」の最大の目的である「生きる力」を学んだ成果なのかもしれません。
さとり世代の特徴
「さとり世代」という呼び方での特徴としては、とにかく「欲」が少なく「淡泊」ということです。
実際には「欲」がないわけではなく、「ムダな贅沢品はいらない」「ムダな仕事はしたくない」「ムダな恋愛はしたくない」という、超「コスパ重視」な欲望の方向性なだけです。
バブル崩壊後の「失われた20年」に幼少期を過ごしてきたので、デッカイ夢を追いかけるより、堅実な人生を送ることが大事だという人が多いです。さとり世代がもっとも嫌うのは「ムダな失敗」です。冒険が嫌いな安定志向で、不安のない確実な将来を求めています。
バブル世代がでっかいアメリカンドリームを求める「アメリカ的世代」とすると、日常の中で小さな幸せを見つけるさとり世代の生き方は、堅実と安定を求める「北欧的世代」と言えます。
北欧社会は「成熟した社会」と言われています。さとり世代は日本社会が成熟してきた象徴なのかもしれません。
つくし世代の特徴
「つくし世代」という呼び方での特徴は、その名のとおり他人に尽くすということです。
「尽くす」というと自己犠牲や献身的なイメージがありますが、つくし世代の「尽くす」はちょっとイメージが異なります。
つくし世代(ゆとり世代)が受けて来た教育評価は、テストの点数より先生に気に入られることが重要な「絶対評価」です。成績を上げるために先生に気を尽して、学校生活を送ってきました。
また、「ムダな争い」を嫌うので、ギャルもオタクも差別なく広く浅く「尽くし」合って、快適な人間関係を築くこうとします。ただし、社交性があるわけではなく、あくまで「自分の安全」のための気遣いですので、気に入らない人は切り捨てます。
つまり、自分の身の安全、心の安心、将来の安定のために、周りにやたら気を遣い「尽くし」まくるのが「つくし世代」の特徴です。
そんなに気を遣ってばかりで、「若者らしい自由な情熱はないのか?」と言われがちですが、情熱は「安定した生活」を手に入れることに向けられています。
要は、それほど「安定した生活」を手に入れるのが厳しい時代なのかもしれません。
ゆとりさとりつくしが「怖い」理由と扱い方
厳しい社会情勢しか知らないゆとりさとりつくし世代。
ムダなことを嫌い、日常の小さい幸せがデッカイ夢。
その姿は、まるで「日常生活をいかにシステマティックに美しく暮らすか」を人生目標にしているフィンランドの若者のようです。
成熟した北欧文化に日本も近づいてきたのかもしれません。
ゆとりさとりつくし世代が怖いワケ
しかし、なんとなく「怖い」ゆとりさとりつくし世代。
その他の世代に「怖い」と思われる理由は以下の性質があげられます。
マニュアル人間で合理主義
プライベート重視で仕事に対してはマニュアルで合理的に行うのを好む性質は、新入社員の時は「やる気がないな~」と言われています。
しかし、先輩になった時はどうでしょうか?
マニュアルという名のルール重視で、情熱はないけど冷静に合理的に仕事をする先輩って・・・ちょっと怖いかもしれません。
ルールから外れる「ムダな失敗」を極端に嫌う先輩です。
年下でもベンチャーなどでは先輩になることがあります。
こんな先輩の扱い方は、なるべくこちらもマニュアルに沿った仕事を淡々とするしかありません。「ルールなんて破るためにあるのさ」という一昔前のヤンキー的考えは通用しません。
北欧的な安定志向
極寒の北欧の若者も、就職氷河期に成長した日本のゆとり世代も、真面目に堅実に生きないと「平凡な人生」が手に入らない厳しい環境で育ってきています。
南国のように、「寝ててもバナナが勝手に生えて来た~♪家がなくても寒くない~♪」という「飢えない凍えない」環境だと、どうしても人間、怠惰になりがちです。
対して、ある程度真剣に生きないと飢えて凍えてしまう環境は、人間を真面目で安定志向にさせます。
生真面目で安定志向の人間は、どうしても怠惰な生き方を認められません。
つまり、南国人のようにテキト~に生きている人間に対して、ゆとり世代は知らずに「認めない」オーラを放ってしまうことがあります。
保身のために周りに気遣う
周囲に気を遣い、争いごとのない平穏な人間関係を望んでいますが、反面、少しでも平穏を乱しそうな気配のある気に入らない人間は排除しようとしてしまいます。
ゆとり世代当事者の中にも、「平穏な人間関係の輪」に入りそこなって、便所で一人ランチをする「便所飯」という人種?がいたりもします。
差別をせずに個性を認めあう特徴もあるのですが、あくまでそれは「和を乱さない」範囲に限ります。一度「輪」から外れると、輪の中が和気あいあいとしているだけあって、ツライ状況に陥るでしょう。
本当に個性的な人間には恐ろく感じるかもしれません。
ゆとりさとりつくし世代の扱い方
「やる気がない」「根性がない」などと言われていますが、実はプライベート重視なだけで、むしろ真面目に確実に生きようとしている世代です。
理不尽で高圧的な態度は嫌われますが、基本的に安定志向で将来を見据えてますので、合理的なマニュアルを与えれば着実に仕事もこなします。
また、深い人間関係や泥臭い喧嘩は好みませんが、表面的な気遣いには長けているので、職場では素直で気持ちの良い対応ができるでしょう。
反抗期もなかった人が多く、反骨精神はあまりありませんので、きちんと理解してプライバシーを重視してあげれば、扱いやすい世代と言えます。
熱血世代には理解しがたい面もありますが、北欧人だと思って扱いましょう。
まとめ
年寄りになると、「最近の若者は・・・」とついつい言いたくなってしまうものです。しかし、誰もが若者の時は、そう言われていたはずです。
常に時代は流れているので、若者の特徴が変わっていくのは当然。現代の若者の特徴を前向きに捉えることが、時代についていくことです。
お互いの長所と短所を認め合うことは大事ですね。