梅雨の季節を愉しませてくれる風流なアジサイ。
古都鎌倉が一番魅力的になるのが、この紫陽花の時期です。特に「鎌倉あじさい三大名所」の明月院、長谷寺、成就院のあじさいは素晴らしいですが、混雑が心配ですね。
(成就院は2015年~2018年まで工事中のため紫陽花は見れません)
今回は、三大名所の一つで、別名「あじさい寺」とも呼ばれる「明月院」の紫陽花の魅力と混雑状況、人混みを回避する方法についてお届けします!
紫陽花寺・鎌倉明月院のあじさいの魅力
鎌倉のあじさい三大名所のひとつ「明月院」は、別名「あじさい寺」と呼ばれる紫陽花が咲き乱れるお寺です。
明月院入口「山門」のあじさい
北鎌倉駅から徒歩約15分で明月院前の山門に着きます。山門は定番のあじさい撮影スポットになっています。鎌倉石が敷き詰められた石段に風情があります。
明月院の境内一面のあじさい
明月院の境内には約2,500株のヒメアジサイが植えられています。
通常、紫陽花は土壌の酸性が強いと青色、アルカリ性が強いと赤色になりますが、明月院の紫陽花は青で統一されていて「明月院ブルー」と呼ばれています。雨の日は水が滴り、晴れの日は青空に映え、とても幻想的な青色です。湿度が高いほど青が濃くなりますので、その日ごとに違う色彩を愉しめます。
境内に以下のような立札がありました。
明月院の姫あじさい
当寺のあじさは日本古来からの「姫あじさい」です。花が優美と言うことから名付けられたもので小振りで可憐で七変化いたしません。
淡い青から日ごとに青さを増して最後は母なる色 空の青 海の青に染まり大地に還ります。当寺では意図的に悠久の青「姫あじさい」を心こめて育てています。
明月院住職
明月院の期間限定「庭園」
本堂裏手の明月院の「本堂後庭園」は、普段は非公開ですが、あじさいの季節は特別公開されます。庭園には3000本の花菖蒲が植えられています。
方丈内の円窓は、悟りや真理、大宇宙などを円形で象徴的に表現したもので「悟りの窓」と呼ばれています。
明月院アクセスと基本情報
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拝観時間 9:00~16:00(6月は8:30~17:00)
拝観料 300円(6月は高校生以上500円、小中学生300円)
庭園入園料 500円
北鎌倉駅から徒歩10分
神奈川県鎌倉市山ノ内189
鎌倉明月院のアジサイ開花時期の混雑状況は?
明月院のあじさいの開花時期は6月上旬頃です。
満開になって、もっとも見頃になるのは6月20日~30日くらいです。7月10日前後には剪定されてしまいます。
満開の見頃が6月後半の実質10日前後しかないため、見ごろの時期には非常に混雑します。では、いったいどのくらい混雑するのでしょうか?
明月院の土日混雑状況
土日の混雑状況は想像を絶します。
開門前から100人くらいが並んでいて、ピーク時は北鎌倉駅まで行列が続く場合もあります。
明月院から北鎌倉駅までは通常徒歩10分くらい(約700m)ですが、混雑時には最大2時間くらいかかることがあります。山門までの歩道は満員電車状態で、牛歩で進んでいきます。
境内に入っても写真のために立ち止まるのが申し訳ないほどの人混みですが、逆に混雑ピークになって、入場制限がかかるとマシになることもあります。
明月院の平日混雑状況
平日なら空いていると思いきや、平日でもかなり混んでいます。
土日の満員電車状態や、北鎌倉駅まで行列になることはありませんが、休日の原宿竹下通りくらいには混んでいます。
平日でもピーク時は最大1時間待ちくらいになることもあります。
鎌倉明月院の空いている見頃はいつ?
「混雑も風物詩」というくらい混んでいる鎌倉のあじさいですが、満開の紫陽花を風流に眺めるには、やはり人混みは避けたいもの。
できれば、他人が写っていない紫陽花だけの写真も撮りたいですね。
では、いったいいつが一番空いていて見頃なのか?休日でも空いている時間帯はあるのでしょうか?
鎌倉明月院の平日の人混み回避方法
あじさい寺・明月院の通常の開門時間は9:00~16:00ですが、あじさいの時期の6月に限り開門時間は8:30~17:00になります。
平日でも10:00過ぎると観光客でいっぱいになりますので、朝イチで行く必要があります。できれば、開門の8:30より前に着いておくとベストです。朝露に濡れた紫陽花に期待して、早起きしましょう。
夕方も16:00くらいになると若干空いてきますが、あまりギリギリに行くと閉門に間に合わなくなり入れないおそれもあるので注意です。雨の日もやはり晴れの日よりは空いています。
つまり平日の雨の日の朝8:30~10:00くらいが一番空いていて見頃と言えるでしょう。
鎌倉明月院の土日の人混み回避方法
しかし、たいていの方はなかなか平日には行けません。土日に行く場合は、どうしたら一番混雑を回避できるのでしょうか?
車で行く場合
まず、土日の鎌倉に車で行くのは自殺行為です。道路も混んでいますが、駐車場が満車で停めるだけでかなりの苦労を強いられます。どうしても車でなければムリな場合は、一番駐車場が多い鎌倉駅周辺に駐車し、鎌倉駅からは公共交通機関で移動しましょう。
JR北鎌倉駅利用の場合
東京方面から北鎌倉駅まで電車で行く場合は、横浜駅からすでに混んでいます。大船止まりの電車に乗ってしまうと、大船駅での乗換が大混雑になります。直通の「逗子行」や「久里浜行」に乗った方がよいです。
北鎌倉駅ではホームから満杯ですので、必ず先頭車両(1号車)に乗車しておきましょう。改札口は先頭車両側にあります。最後尾に乗ってしまうと、改札口から出るまでに相当時間がかかってしまいます。
JR大船駅を利用する裏ワザ
逆に北鎌倉駅まで行かず大船駅で下車する方法もあります。人数がいれば大船駅からタクシーで明月院まで乗ると、北鎌倉駅から明月院までの混雑も半分回避できるのでおすすめです。タクシーの場合「明月院前」というバス停で下車します。
バスでもよいですが、バスも混んでいますし、大船駅から明月院までは3kmくらいなので、タクシーでも人数がいればそんなに高くつきません。
確実にあじさいを満喫できる時間帯は?
天気のよい土日は開門の8:30に行っても行列ができています。それでもピーク時よりはやはり朝が空いています。できれば8:00くらいに並んでおくとベストです。夕方も多少は空いていますが、明月院が必須!の場合はやはり朝行くべきでしょう。
土日でも雨が降っていると多少混雑がマシになりますので、狙い目です。
土日のランチ事情
土日のランチはどこも満杯です。ランチは予約をするか、鎌倉以外に移動するのがおすすめです。お弁当を海で食べているとあっという間にトンビに取られますので、海でピクニックは考えないほうがよいです。お弁当を食べるなら「大仏ハイキングコース」や「天園ハイキングコース」などの山側がおすすめです。
まとめ
「明月院ブルー」で青い美しい紫陽花がみれる鎌倉のあじさい寺。
多少の混雑は覚悟の上で出かける必要がありますが、人混みがあってもそれ以上に満足の行く紫陽花が観れるでしょう。
ぜひ梅雨の時期のお出かけやデートに行ってみてください。