ヘルスケア

熱中症の初期症状とは?頭痛や下痢になったら対策はどうする?

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熱中症

毎日暑い日が続いていますね。

☑ なんだか頭が痛い・・・

☑ 気分が悪くてちょっと吐き気が・・・

☑ なぜかお腹が下り気味・・・

という方、もしかしたら熱中症や熱射病かもしれません。

熱中症や熱射病だとすると、ほおっておくと悪化してしまうこともあります。

熱中症の初期症状や対処法をチェックしておきましょう!

※この記事は、現役の看護師さんに執筆していただいたものを、アズミちゃんネルが編集しています。

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熱中症の初期症状とは?頭痛や下痢は熱中症かも?

熱中症とは、体内の電解質バランスが崩れ、体温調節機能が正常に働かなくなることで体温が上がり、様々な症状を現す病気のことをいいます。

熱中症が起こりやすい環境とは?

まず、熱中症が起こりやすい環境についてお話しします。

熱中症の原因というと、真夏の炎天下の下で運動をしていた、日焼けをするため長時間日差しを浴び続けた、などを想像しがちですが、実は気温が高い室内でも熱中症になることがよくあります。

日差しを遮るカーテンがない、風通しが悪い、また、湿度や気温が高いなどの室内環境では熱中症になることが多いのです。

これを室内型熱中症といい熱中症全体の約4割を占めています。

節約のためにクーラーをつけずに過ごしていた場合は要注意です!

また、乳幼児は高齢者は、体温調節機能が弱く、本人も気づかないうちに脱水症状になっていることがあります。短時間でも症状が悪化しやすい特徴がありますので、特に目を離さないようにしましょう。

熱中症の初期症状とは?

では熱中症の初期症状についてご説明します。

まず、初期症状として以下の症状が現れます。

・顔が赤くなり発熱する
・たちくらみ
・筋肉のこわばり
・足がつる、
・大量の発汗
・頭痛 など。

以上の初期症状は、大量の発汗により体内の塩分が不足し、電解質バランスが崩れてしまうために起こります。
この時に水分のみを補給すると、体の塩分・ミネラルの濃度が低くなり体はバランスを保持しようと水分を外へ排出してしまいます。

つまり塩分やミネラルを補給せずに水分のみを補給することが下痢と嘔吐の原因となることが多いです。

下痢やおう吐によってさらに水分をさらに失ってしまうため、脳への血流が乏しくなり、頭痛、倦怠感、虚脱感、めまいや吐き気、嘔吐、脱水を誘発していきます。

もっと症状が悪化していくとけいれん発作、手足の運動障害、意識障害な重篤な症状を現してきます。

熱中症の症状で頭痛や下痢になったら危険?

熱中症の場合、大量の発汗、頭痛や嘔吐の症状はよく知られていますが、熱中症の初期症状を改善するための水分補給を間違えたために後々から下痢を起こすこともあります。

身体は、水分補給以外にミネラルや塩分が補給されないために、体内では電解質バランスを保とうとします。つまり、下痢や腹痛は、余分な水分を排出しようと働くことで起こるのです。

下痢やおう吐の対処法は、水分補給するときはミネラルや塩分が含まれているものをゆっくりと摂ることです。イオンウォーターやミネラルむぎ茶もよいですが、「経口補水液」が最もよいでしょう。

熱中症で病院へ行ったほうがよい場合

経口補水液などを補給してみても体温が下がらず、ズキズキする頭痛や吐き気があったり、意識がもうろうとしていて反応が鈍いような場合は病院への搬送が必要です。

人間の体温は42度を超えてくると、生命維持が困難になるといわれています。汗が出なくなったり、意識も失ったりしてくるようでしたら急いで病院へ搬送します。

病院に行けない場合や、救急車が到着するまでの間に、現場でできる応急処置についてご説明します。

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熱中症の症状の応急処置と予防対策

熱中症の疑いや初期症状が見られた場合は、応急処置として次のことに注意していきます。

熱中症の応急処置の手順

1.涼しい室内へ移動する

まず、クーラーのある室内があれば移動しましょう。空調の効いた室内がない場合は、風通しがよく涼しい日陰でもいいです。

2.衣類を緩めて身体を冷やす

衣服を脱がせて、首の両脇(頸動脈辺り)、脇の下、太ももの付け根を冷やしていきます。氷嚢やアイスノン、保冷剤などで冷やしましょう。団扇や扇風機などがあれば、風を送ってからだ全体を冷やしていきます。

3.ミネラルと水分を補給する

意識がある場合は、イオンウォーターやミネラルむぎ茶や経口補水液を少しずつ飲ませていきます。ただし、嘔吐がある場合や意識がもうろうとしている場合は、飲ませるのを止めてすぐに救急搬送をします。

4.救急搬送が必要な場合

救急搬送が必要な場合は、救急車が到着するまでの間、からだを右向きに寝かせておきます。万が一、嘔吐した場合に吐物による誤讌や窒息を回避するためです。そして、救急隊が到着するまでからだを冷やすことを続けておきます。

5.一時的に回復した場合

からだを冷やして、補水したのち症状が軽快しても油断は禁物です。
熱中症になってしまうと、完全に元の体調を取り戻すまでに個人差はありますが、一週間くらいは発熱や頭痛、下痢、めまいなどの症状が続くことがあります。

水分が取れず脱水に陥ってしまったり、栄養が充分で無い場合も早めに医療機関を受診しておいたほうがよいです。

熱中症の予防対策

熱中症にならないための予防対策として、日頃から暑さを避けることを心がけていきます。暑さとは、気温、湿度、直射日光のことです。

外出時には帽子や日傘を使用したり、室内では適度な空調管理のもとカーテンなどを使用して暑さを避けていきます。

また、服装も体温が調整しやすく、熱がこもりにくい素材やデザインのものを着用して外界からの熱吸収を抑えます。

暑いからといって冷たいものばかりを摂るのも胃腸の機能を低下させてしまいます。普段からミネラルや塩分がしっかり摂れる温かい食事を心がけることで熱中症は予防することができます。

まとめ

熱中症の初期症状には、頭痛や吐き気、下痢などの症状が含まれていることがわかりましたね。

頭が痛いからと、頭痛薬を飲んで安心してしまうと危険です。

下痢や腹痛にならないように、塩分やミネラルが摂取できる麦茶や経口補水液をゆっくり飲みましょう。汗が出なくなったら危険なサインですので、早めに病院で治療したほうがよいです。

日々温暖化が進み気温が上昇しています。

自分のからだを守れるような過ごし方を工夫していけたらいいですね。

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